カリンバについてお話しします♫
カリンバ(KalimbaまたはCalimba)は、もともとはアフリカ発祥の楽器だと言われており、地域によって少しずつ形や呼び方が変わるのですが、もともとの総称としては「ラメラフォーン」というのだそうです。
日本では、「カリンバ」や親指で弾くことから「親指ピアノ」と呼ばれたりします^^
では、これからカリンバの大きな特徴を3つお教えしますね♫
カリンバの特徴1つ目《サウンドホールの位置》
カリンバの正面を見た時にあいている穴。
本体によって大きさや形はまちまちですが、だいたい丸い穴が正面の真ん中か、少し下にあいています。
これは、《サウンドホール》と呼ばれるものです。
本体で響かせた音が外に出て行く穴ですね。この穴から音が聞こえてきます。
サウンドホールはギターやバイオリンなどの弦楽器にも見られるものですが、通常は楽器の音を遠くまで届かせるために外の方を向いているものなんです。
つまり、お客さんの方に向かって空いているのが普通なんですね。
しかし、カリンバのサウンドホールは、何がほかの楽器と違うかというと・・・
なんと、演奏者(自分)の方に向かってあいているのです!
つまり、自分が一番よく聞こえる=演奏者が一番気持ち良く音色を聴くことができる楽器なんです。
お客さんよりも弾いている人の方が実は癒されているんですね^^
そして、自己を見つめて自分と対話するためのツールになったりもします。
引きこもって押入れで弾くと、とってもいい感じに共鳴するといって楽しんでいる人もいます(笑)
お客さんが「とっても癒されて眠くなった」といってくれたりしますが、実は弾いている人の方が先に眠くなっていたりもします(笑)
それくらい弾いているときの振動も含めて、直で音が体に染み渡る感覚を感じることができる珍しい楽器です。
カリンバの特徴その2《ビブラート穴》
カリンバの横を見てみましょう。
先ほど説明した、正面にあいているサウンドホールとは別に、横にも穴が空いています。
これは、ビブラートをかけるときに使う穴です。
ビブラートとは、ワウとも言いますが、ある音を伸ばして出した時に、その音を上下に細かく振動させて、心地よく聞こえるように音を演出することです。(音を波のように震わせるのです)
歌でも同じ技巧がありますね。(演歌とかオペラの歌手などがイメージしやすいでしょうか)
それと同じ表現を、このビブラート穴を指で閉じたり開けたりすることで行うことができます。
あくびしているみたいに音がゥワンゥワンゥワン〜と響きます。
音の反響によってビブラートしやすい音や、しない音があるのでそれを探すのもまたおもしろいです♫
(カリンバは、その個体ごとにとても個性があるのです)
カリンバの特徴その3 《さわり》
一見、なんのこっちゃ?と思いますよね。私もそうでした!
これは、ピアノやフルート・サックスなどの管楽器に慣れ親しんでいる人には全く馴染みがないものかもしれません。
一つの音を綺麗に出せるのが特徴の楽器には必要ないものだからです。
というのも、この《さわり》は民族楽器ならではのもので、音にわざと「雑味」を出すためのものなのです。
カリンバのどの部分が《さわり》なのかというと、
この「ベン」と呼ばれる金属の棒についている輪っかみたいな飾りや、ビーズや下の方の飾りの部分です。
いかにもジャラジャラと楽器を振るだけでも音が出そうな部分。
この《さわり》を使って、わざとザラザラとした雑音を入れることによって倍音が生まれ、音に深みを出すことができるのです。
この倍音が、揺らぎを生んでくれて、音と音が複雑に深く絡み合って味わい深いものにしてくれます。
慣れていないと、ただの耳障りな雑音のように聞こえるかもしれませんが、あえてその音だけを良〜く聴くようにしてみると、この《さわり》が出している、独特な世界観の良さにも気づいてもらえるかもしれません^^
ちなみにこの《さわり》は、インドの《ジャワリ》がなまって伝わったとも言われていて、現地では《心に触れる》という意味なのだそうです。
以上の3つが、ぱっと見でわかるカリンバの特徴です!
身近に感じていただけたでしょうか〜。
また、音や弾き方については、別のページでお伝えします(^ー^)
(カリンバは、楽譜が読めなくても誰でも簡単に演奏することができるんですよ!
だって、親指2本しか使いませんから♫)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。